レコードを聴く

レコードに針を落とすのって
なんていうか儀式みたいな感じ、今思うと…ね?

ジャケットから取り出して
盤面のホコリを拭いて、
目の高さにかざして傷が無いか確認して

ターンテーブルに置いて、
ターンテーブルの側面のなんか凸凹したやつを見ながら回転数を微調整して、

そして針を置く
ここが儀式のクライマックスです。

でもってちょっとノイズの後に
曲が始まる。

音楽そのものとは関係ないんですよ。
この一連のくだりは‥
どんな音楽を聴くときでもこの作業は一緒ですものね。

だけど、これが「さあ聴くぞっ」って空気が部屋に充満してくる。
儀式です。

加えて言うと、
レコードが終わった後も独特の空気だったかと。
片面20分から25分が終わって、自動的にトーンアームが戻ったりして
そのあとの静寂感。

懐かしい。(懐古趣味っすかね)

戻りたいかっていうと、それほどでもないくらいの
懐かしんでるくらいがちょうどいい感じです。


そんな話、
ちょっと前に、松本隆さんが
テレビで同じようなこと仰っていて
僕なんか、同じ感覚を共有できてしまっていたことが
恐れ多かったです。